New Single「Sinners」についての“ちょっといいですか~インタビュー”到着

ツアーやらリリースやらプロモーション活動やらで日々多忙を極めるナイトメアの皆さん。今回はシングル「Sinners」について、じっくりお話をうかがう時間が捻出できないかも……というわけで、撮影の合間に「ちょっといいですか~?」と各メンバーをつかまえ、ミニインタビューをさせていただきました!

■YOMI編

――ナイトメアにとって、今回のようなアニメとのタイアップは過去にも何度かありますよね。

YOMI:はい! でも結構久々かな?

――ちなみに『デュエル・マスターズ キング!』は、小さいお子さんに人気のアニメなので、ファン層が広がりそうですね。

YOMI:そう! 俺のリアルな(苦笑)弟がいるんだけど――。

――あ(笑)。リアルな方ですね。

YOMI:9歳下の弟なんですよ(NOTイガグリ千葉)。彼は『デュエル・マスターズ』のシリーズが昔から好きで。だから「次のシングルが『デュエル・マスターズ キング!』のオープニング曲なんだよね」って言ったら、めっちゃ喜んでて。なので、今回は弟孝行できたなと思います。

――いい話ですね!

YOMI:しかも『デュエル・マスターズ キング!』の携帯アプリゲームがあって、それをずっとやってるらしいんですよ。アニメもずっと見てくれてたし、ホントによかったです。

――歌入れにも力が入ったんじゃないですか?

YOMI:曲自体は、アニメの制作サイドの方が「Sinners」の原曲を気に入ってくれていたので、そこから歌詞は割とストレートな表現になるように咲人が手直ししたんですよ。最初はちょっと優しい雰囲気の曲だったんだけど、もうちょっと力強さがあった方がいいっていうことで、歌のニュアンスも変えてレコーディングしました。

――ライブで歌う時は気持ちが入りそうですね。そして、カップリング曲もアニメの世界観に通じるものを感じます……って、偶然だと思いますが。

YOMI:カップリングが決まったのもつい最近なんですけどね(苦笑)。しかも、“結局どの曲が入ったのかな?”って感じで。まぁ、制作時期が近いと、案外雰囲気が似たりするので、それもあるかもしれないです。

――何にしても新曲がまた聴けるのは嬉しい限りですけどね。

YOMI:ファンの子たちもすごく喜んでくれているみたいなんですよね。

――ファンの中にはお子さんと一緒にアニメを見ている人もいるかもしれません。

YOMI:そうですね。ただ、アニメがオンエアされる時に流れるバージョンって、時間の制限があって、かなり編集されたものになっているんですよ。できれば、オリジナルの音源の方を聴いてもらいたいですね。

――どうしても強引に曲が終わったりしますもんね。

YOMI:そうなんです。ちょうど今年最後のツアーもあるんで、そこでも曲を披露できますしね。カッコいいライブをやって来年に向かいたいです!

――アルバムもそろそろ聴きたいところですが。

YOMI:ツアーが一段落したら、本格的な制作に入る予定なんで、なるべく早く届けたいですね!


■柩編

――ナイトメアとしてはこれまでもアニメのタイアップはありましたが、今回の「Sinners」は『デュエル・マスターズ キング!』のオープニングテーマになりましたね。小さいお子さんに人気のアニメなので、そのあたりいかがでしょう?

柩:この曲を聴いてくれた子たちが10年後とか、オトナになった時に思い出してくれたら感慨深いですね。

――しかも、「Sinners」は、もともとあった曲をアニメ側のスタッフさんが気に入って決まったお話だったそうで。

柩:そうそう。歌詞はちょっと変えたみたいだけど、もともと合った曲を気に入ってもらえたのはありがたいよね。曲作りはずっと続けてたんだけど、俺が前から「咲人が作るテイストで、明るい曲を作って欲しい」って結構言っていて。

――そういうリクエストを出していたんですね。

柩:それがキッカケで「Sinners」を作ったらしいよ。だからサビとか、すごくポップじゃない? やっぱりキャッチーな曲って元気になれるしね。

――しかも、シングルを出たあとに、ツアーが始まって、年末までライブができるのっていいですね。

柩:年末に向かってまたコロナの感染が増えなければいいんだけど……。

――もはや、中止延期はないと思いたいです。ところで、もう11月ですし、どうしても1年を振り返るような時期になりましたね。

柩:去年よりはスケジュールも入ってたけど、やっぱりコロナの影響もあるのか、俺自身はちょっと疲れやすい1年だったかもしれないな。だから、ツアーが落ち着いたら、少しゆっくりしたいね。

――我々から見ていると、今年1年はすごく走ってたなぁと思いますよ。やはりインプットする時間は必要ですし。時間があったらやってみたいことはありますか?

柩:沖縄でダイビングしたいですね。

――あ、確か資格もお持ちでしたよね?

柩:うん。ダイビングのライセンスを持ってる。海に入れたら、結構気持ちも変わるんじゃないかと思うんだよね。リフレッシュできるというか。来年、できればそういうことができたらいいなと思うよ。自然に触れたりして、栄養を補給したいな。

――ライブではファンの皆さんがメンバーから元気をもらっていますけど、発信する側もどこかで補給しないとですね。

柩:ホントに! 来年は自分で隙間を見つけてゆっくりします!

――そしてまたたくさんのパワーを出しまくってください!


■咲人編

――『デュエル・マスターズ キング!』のオープニングテーマ「Sinners」は、偶然、アニメの制作側の方が気に入ったことでタイアップが決まったそうですね。

咲人:実は最初につけてたメロディーがどうもしっくりこなくて、コッソリ変えたんだよね。ついでに歌詞も変えたんだけど、アニメ側の人達にそれを聴いてもらったら、どうもしっくりこなかったみたいで。それで、直す前のものを聴いてもらったら「これです!」と(苦笑)。

――素直に最初に作っていたものを聴いてもらえばよかったわけですね(苦笑)。

咲人:何か、自分の中の落としどころを見失っていた時に、「これです!」っていうものを提示してもらった感じ。追求しすぎて迷宮入りになりそうだったところに、出口を開けてもらったみたいなね。やっぱり最初のインスピレーションが正しかったんだろうね。

――何ごともそうなのかもしれません。

咲人:直感って大事だね。時間をかければいいものができるっていうわけじゃないから。で、もともと書いていた歌詞も、サビは広がる感じになるから、わかりやすくしたいなと思ってて。最終的にオープニングテーマが決まったんで、よりわかりやすいものにしたつもり。小さい子がターゲットのアニメというのもあるしね。前に「Over」っていう曲が『コロッケ』のテーマソングになったんだけど、あれも小さい子ども向けのアニメでさ。ある時、よくお世話になっている楽器屋の若い店員さんが「昔、『コロッケ』っていうアニメを見ていて、「Over」を聴いてカッコいいと思ったから、僕は今ここにいるんです」と。

――おおおお~! 何かすごく感動的なお話じゃないですか!

咲人:ああいうタイアップって、どこで誰に影響を与えるかわからないよね。その責任をより感じながら、今回は制作にあたりました。でも、嬉しいよね、純粋に。

――そういうエピソードがあると、音楽の素晴らしさを再認識します。

咲人:これから自分達ができることって、後世に何かを伝えられることにシフトしていくと思うから。「Sinners」も子ども達に聴いてもらえたらいいな。

――咲人さんの口から“子ども達”というホッコリワードが出るのは意外ですね!

咲人:子どもは好きだからね。甥っ子とか見てても、勉強になることもあって面白いよ。“こういうことに興味を持つんだ”とかね。「おじさんがこういう仕事をしているんだよ」っていうのが分かってくれたらいいんだけど(苦笑)。そのためにも音楽で誤った方向に導かないようにしたいと思うよ。

――素晴らしい! ところで、カップリングもみんないい仕上がりですね。どの曲もアニメの世界観を持っている印象がありました。

咲人:それは自分で思わなかったな。

――「Chronophobia」はちょっとダークなところがあって、そこは咲人さんらしいなと。

咲人:もともとそういう世界観は好きだからね。ちょっと悲しげなものにカタルシスを感じるというか。

――そういうところが咲人さんらしいわけですよ。

咲人:そうなのかなぁ(苦笑)。


■Ni~ya編

――「Sinners」は久々のアニメタイアップなんですが、子ども達という新たなファン層を開拓しそうですね。

Ni~ya:ファンになってくれるといいんですけど……。キッズ達が!

――バンドメンバーの中で、Ni~yaさんはキッズから憧れられる存在なんじゃないですか?

Ni~ya:いや~、バンドはやっぱりボーカルでしょ! 憧れられるのは!

――そうでしょうか。

Ni~ya:俺自身はボーカルより楽器隊の方がカッコいいと思ったから、今ベースを弾いてるわけだけどね。

――今回、アニメの制作サイドの方が先に曲を気に入り、タイアップのお話が決まったそうですが。

Ni~ya:たまたまハマった曲があってよかったと思いますよ。曲の展開として、暗い感じで入るんだけど、そのうちパッと開けた感じになるっていう。運良く楽曲とアニメの絵が合致していたのかなって。

――いい話ですね。

Ni~ya:いい話ですよ!

――「Sinners」以外のカップリング曲もライブで盛り上がりそうな気がします。

Ni~ya:レコーディングでもシングルの曲はどれも弾きやすかったし、フレーズも考えて弾くというより、自然に弾けたんだよね。本来自分が持っていたものをそのまま出せたと思う。

――さて、Ni~yaさんと言えばライブ!……というイメージもありますよね。シングルがリリースされると全国ツアーもスタートするわけですが、ライブで今年を締めくくるというのは理想的な流れでは?

Ni~ya:そうだね。ライブができるのは、やっぱりありがたいと思うよ。まぁ、来年は今年以上に、もっと活動しやすい世の中になっているといいんだけどね。

――余談ですが、最近、焦った出来事があったそうですね。少し前にちょっと大きな地震がありましたが、あの日、釣りに行こうとしていたとか。

Ni~ya:そうそう! あの日、昼くらいから釣りに行こうと思ったんだけど、何か違うな……と思って、買い物したり、別のことをしていたんだよね。もし釣りに行っていたら、夕方から結構遅い時間まで外にいたはずだし、地震があったのって夜だもんね。いや~、釣りに行かなくてよかったよ! だって、暗いし、まわりにあまり人がいなかったら、パニックになってたかもしれないから。

――危機回避……何か持ってますね!

Ni~ya:持ってるのかなぁ(苦笑)。とはいえ、これからも気を付けますよ!


■RUKA編

――今回、「Sinners」が『デュエル・マスターズ キング!』のオープニングテーマになりましたが、このタイアップの話をもらったのっていつ頃なんですか?

RUKA:実は今後のために制作していた曲が揃っていた時期で、その中から選んでもらったんだよね。

――では、アニメの主題歌を意識して作ったわけではない……と? カップリングの曲も含めて、すごくハマっていると思いました。

RUKA:奇跡だよね。もちろん「Sinners」以外の曲は何の絡みもないわけだし。寄せたわけじゃないからね。

――そうだと思いますが、RUKAさん作詞作曲のカップリング「ruler」にもアニメに近い世界観があるような印象を受けました。

RUKA:ああ、そうなんだ。ただ、自由に作っただけなんだけどね。

――ナイトメアとしてはアニメのタイアップもこれまでにありましたが、『デュエル・マスターズ キング!』は小さいお子さんにも人気ですよね。新たなファン層ができそうじゃないですか?

RUKA:「Over」でも『コロッケ!』(月刊『コロコロコミック』で連載されていた作品がアニメ化)のエンディングテーマをやらせてもらったけど、正直自分のまわりにああいうアニメを見るような世代の子がいないから、直接感想が聞けない(苦笑)。どういう風に思ってくれているんだろうなとは思うけど。でも、幅は広そうだよね。『DEATH NOTE』(OPテーマ「the WORLD」、EDテーマ「アルミナ」)とかって難しい作品だったじゃない? だから、下の世代の子達は見れなかったかもしれないし。

――「Sinners」では、曲と同時にバンド自体も知ってもらえるようになるといいですね。実際、ナイトメアも戦隊ヒーローみたいなイメージで見られるんじゃないですか?

RUKA:何だろうね。自分の世代だと、戦隊ヒーローってやっぱり『ゴレンジャー』だけど。でも、ヒーローのカッコよさよりは“黄レンジャーってカレー好きだよな”っていうのをまず思い出すじゃない?(苦笑)。

――確かに(笑)。ちなみに、RUKAさんって赤レンジャーっぽいような……。

RUKA:いや~、昔のレンジャーのタイプには当てはまらないと思うよ。正義のヒーローの中に最後のボスがいる設定だったらアリだけど(笑)。

――それ、RUKAさんっぽいです。

RUKA:いや、それがゾジーさんかもしれないよ(笑)。

――その設定、面白いですね。さて、この先、そろそろ書きためている曲がアルバムになって欲しいところですが。

RUKA:う~ん、どうだろうね。まだ全然、(アルバムの)全貌は見えてないんだけど……まぁ、待っていて欲しいくらいしか言えないけどね。

――期待してます!

BACK