ナイトメア、待望のニューシングル「ink」をリリース! 渾身の音源について、メンバー全員参加のインタビューが到着!
■part.1
――ようやくニューシングル「ink」のリリースとなりました! 今回はメンバー全員の集合インタビューです! 皆さん、集まるのは久々……なんですか?
Ni〜ya:いつぶりだっけ?
RUKA:PV撮影が8月の中旬くらいだから、それ以来?
柩:1ヶ月以上ぶりじゃない?
――そうでしたか! さて、さっそく「ink」のお話からうかがいます。当初、リリースはもっと早い時期だったのではないですか?
Ni〜ya:そうだね。
YOMI:7月アタマくらいだっけ?
咲人:もともと5月にツアーを予定していたから、それに合わせて出そうとしてたはず。
柩:じゃあ、ほぼ半年ズレたんだね。
――YOMIさんが7月と言ったのは、当初5月の予定が伸びて7月になり、そしてさらに伸びたということじゃないでしょうか。
咲人:そうそう。
――では、今年の早い段階で「ink」はすでに仕上がっていたんですね。
咲人:うん。2月くらいに曲を作っていて、レコーディングは3月くらいに始まっていたと思う……たぶん(苦笑)。
――記憶が(苦笑)。
咲人:歌録りはもう少し遅かった気がする。
柩:(携帯でスケジュールを確認しつつ)3月12日にプリプロしてる。ベース録りが3月21日になってるね。
Ni〜ya:ああ(笑)。
――まぁ、とにかくシングルは無事に完成したのでめでたいです! ただ、これまでのリリースとは違う感覚があったんじゃないですか?
YOMI:そうですね。あとはナイトメアが復活して一発目のシングルということで、今までのナイトメアとこれからのナイトメアが詰まっていると思うし、歌詞の内容も衣装も統一感があって、よくまとまったなって思います。
咲人:俺自身はリリースが遅れてしまったのは仕方ないなっていうのはありつつ、曲とか歌詞って、その時の気持ちをタイムリーに反映するじゃないですか。だから、曲に対するその時の熱とこれからも変わらずに向き合えたらなって。
――とはいえ、歌詞には今の状況とも、しっかりリンクしている部分があると感じましたよ。
咲人:でも、これだけ曲の完成から時間が空いちゃうと、“あ、ここはこうしたいな”って気持ちがどんどん出てきちゃうんですよね。それがちょっと(苦笑)。
――制作側あるあるですね。Ni〜yaさんはどうですか?
Ni〜ya:とりあえず、シングルとして出すことができてよかったなと。俺はぶっちゃけ、年内(のリリースは)ムリだろうなと思ってて……。だって一向にコロナの状況もよくならないし、ライブだってやるのが難しい状態だし、リリースもどうなるんだろうと思って、半ば諦めてたんですよ。でも、ツアーも4本だけとはいえ、やれるのはありがたいなって思います。
――ライブやれるというのはホントにありがたいことですよね。
Ni〜ya:徐々によくなっていくといいんだけどね。
――柩さんは?
柩:俺はまず、10月にリリースが決まってよかったなって思った。いつもはレコーディングが終わってすぐにPVを撮ったりするんだけど、今回はあいだが空いたからね。そこはちょっといつもと違ったかな。
――RUKAさんはどんな気持ちでリリースを受け止めてますか?
RUKA:シングルを制作してた時期って、結構前だからあまり覚えてないんですよ。でも、実はまだ発表してない曲もレコーディングしていたんですよね。だから、どの曲の時かはあまり覚えてないんだけど、制作していた時期はとにかく気分が滅入ってて、歌詞も何を書いていいかわからなかった。ホントに。生活も何していいかわからなくて、今までにないくらい、いちばんイヤな時期でしたね。
柩:(自粛の)ピークじゃない? 3月とか4月って。
RUKA:たぶん、そのくらいだったと思うんだよなぁ。
――そうですね。ゴールデンウィークまでは全国的に自粛の時期でした。
RUKA:俺、たぶんそのあたりで歌詞を書いていたんだと思う。
――でも、レコーディングでドラムを叩けるようになったら、落ち着いたのでは?
RUKA:うん、そうですね。思えば、緊急事態宣言中、初めてドラムをフルパワーで叩きたいって思った。そんなこと、今まで全く思ったことなかったけど、イライラしちゃって。
Ni〜ya:珍しい!
RUKA:だって家ではフルパワーで叩けないじゃん。でも、あの頃はリハスタも閉まってて……。新たな感情が芽生えてました。とにかく何かに当たりたいっていう。
――冷静なイメージのRUKAさんとしては、レアな感情ですね。
RUKA:あれだけ体を動かしたいっていう感情は初めてだった。
――弦楽器の皆さんはヘッドフォンつければ爆音で弾けますもんね。あ、そういえばボーカルも大声は出せませんが……。
YOMI:俺は車の中で声出せますから、最近は。パソコンを持って行って、車の中でキーのチェックをしたり……便利ですよ。
柩:え? 車で山奥まで行くの? 家の近くだったら近所迷惑になるかもしれないじゃん。
Ni〜ya:不気味だよね(苦笑)。車の中で大声出してたら(笑)。
■part.2
――さて、次にタイトルチューンの「ink」に加え、「Fear」、「空蝉」というカップリング曲も含めて、個々に解説していただきたいと思います。それぞれ1曲ピックアップしてもらっていいですか?
YOMI:俺は2曲目の「Fear」ですかね。レコーディング中、この曲の熱さみたいなものをライブで出せたらいいなと思ってました。ライブではもっとよく聴こえそうな気がします。
――ああ、わかります! あくまでイメージなんですけど、「Fear」からはX JAPANのような激情を感じるんですよ。
柩:そんなに俺、(ギターを)刻んでたかなぁ。
――あくまでイメージです!
YOMI:熱さもあるし、僕としてはRUKAさんが書いてくれた曲の中でもトップ5に入るくらい大好きですね。
――おおお〜! YOMIさんがいいこと言ってますよ! RUKAさん、どうですか?
RUKA:……。
――無言ですか(苦笑)。
YOMI:「めっちゃ嬉しい」って書いといて! RUKAさんの発言として(笑)。
柩:捏造じゃないか!
YOMI:まぁ、すごくRUKAさんっぽい感じの曲だなって思いますね。
――咲人さんはどうですか?
咲人:1曲選ぶんだよね?
――あ、全曲語るというパターンもアリです!
咲人:どの曲も共通している部分は、やっぱりバンドだと、自分のソロプロジェクトとか別のところで弾くギターソロとは、違うんだなってことかな。例えば、「ink」にはイントロにもアウトロにもリードのフレーズが入るけど、極力シンプルなフレーズにしようと思ったし、改めてシンプルでわかりやすいのっていいなぁって。バンドだからっていうのもあるんだろうね。あと「Fear」では自分の中で新しいフレーズが生まれたし、改めてナイトメアではギタリストに専念できるんだなって実感してます。
――なるほど。先ほど「ink」の説明で、イントロ、アウトロとおっしゃってましたが、この曲のエンディングがフェードアウトなんですよね。こういうの、新しいなぁと思いました。
咲人:誰かにも言われたんだけど、「最近、フェードアウトって聞かないよね」って。
――聞かないです! 往年のハードロックの曲にはたまにあるんですけどね。
咲人:フェードアウトって避けがちというか、ある意味、逃げの手法だったりするんですよ。なので、自分的にも避けてきたんですけど、避けてきたからこそ、今アリなのかなって。
――面白いですよね。あとはこの曲のエンディングがライブでどうなるんだろうっていう。
咲人:そこなんですよ(苦笑)。
――そのあたりはこれから?
咲人:これからです。
柩;新曲の音を合わせるのって今日が初めてじゃない?(ちなみにインタビュー当日はライブのリハーサル初日でした)。
Ni〜ya:全員で音を出すのはね。
――楽しみです。Ni〜yaさんはどの曲を語っていただけますか?
Ni〜ya:俺は「ink」いきます。一番最初、咲人が作ったデモを聴いた時に、昔の自分達だったらうまく表現できなかっただろうけど、今の自分達だから表現できるんじゃないか……って感じたのがこの曲で。最終的に、演奏も歌も歌詞も、もちろんエンディングも、すごくキレイにまとまったなって。あと、アンサンブルもね。今までのナイトメアより、さらによくなったなって気がします。
――そこは20年かけて培ってきたものもうまく盛り込めたということかもしれないですね。
Nu〜ya:そうそう、今回復活してみんなでスタジオに入った時にそう感じました。
――じゃあもう「ink」のエンディングもサックリまとまりそうですね(笑)。
Ni〜ya:そこは咲人がうまいこと考えてると思うんで(笑)。
柩:もうリハ始まったらすぐにできるよね!
咲人:まぁ、考えてはいるから(苦笑)。
柩:2分……2分で終わるよ、きっと(笑)。
咲人:たぶんね、アタマのキメをもう1回やって終わりかな。
柩:それ、俺も同じこと考えてた(笑)。
――さすが! もう以心伝心ですね(笑)。
咲人:プラス、アディショナルな歌詞がそこにあってもいいのかなと。
YOMI:おやおや?(苦笑)。
咲人:だからさ、毎回変わっていいから、歌詞は。
YOMI:変わっていくの?
Ni〜ya:ハードル高ぇな!(笑)。
柩:20年やってるんだから、そのぐらいはできるでしょ(笑)。
咲人:頼むね、あとは。仮歌詞、任せたよ!
YOMI:お……おお! 了解!(笑)。
咲人:たださ、面白くしなくていいから!
Ni〜ya:それ、一番苦手なやつでしょ?(笑)。
YOMI:そう! 一番苦手(笑)。しかも配信が入ってくるから、そこはカッコよくキメなきゃだよね! でも、歌詞を書いたのは咲人だってみんなわかってるから、俺がどんな言葉を発しても、聴いた人は“あ、咲人が考えたんだ”って思うんじゃない?
咲人:なんで全部俺のせいにすんだよ(苦笑)。
――話がそれまくったので、元に戻します(苦笑)。柩さんにはここでまだ誰も解説していない「空蝉」について語っていただきたいなと。
柩:「空蝉」ね。咲人の曲にしてはすごくストレートだなって思った。
――なるほど。確かにライブでお客さんが盛り上がりそうな曲だなと思いました。
柩:そうだね。勢いもあるし、実際、みんなで曲を合わせてみないとわからないけど、聴いた感じだと、盛り上がれそうな……でも、今ってライブではどこまでやっていいのかな。声は出していいの?
遠藤マネージャー:今はダメになりました。
柩:ダメになったんだ。声がないとやりにくいよね……。
咲人:グッズで各メンバーを呼んでる声が入ってるやつ出せないかなぁ。
柩:そういうのって、ボリュームが大きくならないんじゃない?(苦笑)。
――そういうグッズなしでも、お客さん的には熱いノリになっていると思います!
柩:そうだね(笑)。
――続いてRUKAさん、お願いします。
RUKA:逆に曲を指名してもらっていいですか?
――では、さっきYOMIさんが大好きな曲と紹介していた「Fear」でお願いします。
RUKA:これ確か、仮タイトルが「ピアノ」だったんですよ。ピアノが入っている曲を作りたいなと思って作り始めたんですけど、途中で別の曲と一体化しました。
――かなり情熱的な曲ですが、どういう感情で作られたんですか?
RUKA:実はちょっと書き直したんですよ、これ。最初のテンションのままで書いていったら最後までめちゃくちゃ暗い曲になっちゃって……。何かよくないなと思って書き直しました。歌詞はもう読んだままですね。ただね……サビは失敗したな……。
――え? どうしてですか?
RUKA:あんなフレーズにしなきゃよかった(苦笑)。
Ni〜ya:なんで?
RUKA:実際叩いたら死ぬかと思った(苦笑)。
咲人:キツそうだなとは思ってたよ(笑)。
RUKA:失敗しました……。ライブ中、マジでカメラで抜かないで欲しい。俺を……。
――むしろ見たいです! そして、10月11日のツアーファイナルはZepp Tokyo公演ですね。ツアーで新曲も慣れてきた頃でしょうから、そこでは余裕のパフォーマンスが見れそうですね。
Ni〜ya:前回のライブは新木場(新木場STUDIO COAST)2DAYSだけだったけど、今回は短いとはいえ、4本できるからね。俺も楽しみです。
RUKA:でも、大手を振って、「ライブに来てください」って言いづらいところがツライよね。
柩:そうそう、今までだったら「来て来て!」って言えたけど。
RUKA:来てくれる人にも申しわけないっていうか。
柩:「来てくれてありがとう」でいいのかなぁ。
――ファンの方にも選択肢はあると思いますよ。直接行くのか、配信で楽しむのかという。
RUKA:ん〜、でも難しいよね。だいたいライブするのって大都市だから。
柩:地方の人達からしたら、そういうところに行くのは抵抗あるかもね。
――難しい問題ですが、何事もなくツアーが締めくくられるように祈っております。ところで、先ほどRUKAさんが「他の曲もレコーディングしている」と言ってましたけど、これはいつ頃聴けるんでしょうか?
RUKA:そのあたりはおいおい……。
――期待しかないですね! 朗報をお待ちしております!