横アリ公演終了後、メンバー5人を緊急招集! 2.11を終えた今、それぞれが感じることとは?

▼part.1

――本日は、2月11日の横浜アリーナ公演を振り返っていただき、改めてその時に感じたことなどを語っていただこうかと思います! まずはRUKAさんから……。

RUKA:ナイトメアとして前回大きいところでやったのが東京体育館(2016年11月)じゃないですか。そこから3年ちょいたって、最初のライブがまた大きいところ(=横浜アリーナ)なわけですよね。ここ最近は自分のソロプロジェクト(LSN)でずっと小さいライブハウスでやってきたから、俺自身は大きいステージの感覚が戻る前に終わっちゃった気がしました。あっという間だったかな。

――見ている方はかなり見応えを感じていたんですけどね。Ni~yaさんはどうでした?

Ni~ya:本番よりもリハの方が緊張してたね(苦笑)。まぁ、自分ではそれなりに仕上げていったつもりだし、問題なくできるだろうとは思ってたんだけど……。これまでも不安要素が何かしらあると、それが緊張に変わっていったことがあったんで。

――とはいえ、新曲ばかりのライブというわけではないし、そこまで緊張する要素もなかったと思いますが。

Ni~ya:そうだね。基本的にはステージでどれだけ見せられるかっていうところを考えてました。やっぱり会場が広いし、どう使いこなせるのか……とは思ってたんだけど、本番になったらリラックスしてやれました。ただ、本番直前に俺のイヤモニがトラブったのは焦ったね(苦笑)。

――それは無事に回避できたんですか?

Ni~ya:ステージに出る直前に解決しました(苦笑)。

RUKA:ああ、超焦ってたよね、あの時。

Ni~ya:単純に接触トラブルだっただけなんだけどさ。

――それもライブらしいエピソードですね。

Ni~ya:まさにライブだね(笑)。

――続いてYOMIさんは?

YOMI:すごく楽しかったです。あ、楽しかったのは、横浜アリーナのライブだけじゃなくて……。去年の10月くらいからやってきた個人練習とかリハーサルの一連の流れも新鮮な気持ちで楽しめてましたね。

――でも、さすがにナイトメアとしては久々なんだなって感じたのが、MCで一瞬、兄弟バンド(=仙台貨物)と混濁したのかなと思われる出禁ネタが出たあたりですね(苦笑)。

YOMI:あ~(笑)。そういえばNi~yaにも「煽りで“いげんのがい?”って言った?」って言われて(苦笑)。

Ni~ya:俺にはそう聞こえたんだよね。

YOMI:ちゃんと「いけるのか!」って言いました(笑)。いや~、ライブはホントに楽しめたと思いますよ。

――続いて咲人さんはどうでしたか?

咲人:ほどよい緊張感で臨めたかな。始まってみれば楽しかったし。Ni~yaの意見と近いんですけど、俺はスタジオ・リハの時がいちばん緊張してたかも。特に衣装を着てやった時のリハはすごく緊張したと思う。

――スタジオなのに……ですか?

咲人:そう(苦笑)。やっぱり衣装を着てスイッチが入るみたいなことがあるから。いよいよくるんだ……みたいな感じがあるんだよね。でも、本番はほどよく楽しくできたかなって思う。粗い部分もいっぱいあったけど、久々にしてはよかったんじゃないですかね。デカい会場だったし、不完全燃焼で終わっちゃうのかなって心配だったんだけど、やってみたら全然そんなこともなくて。メンバーみんな走り回ってたしね。

――よく動いてましたね! 特に前方の席を囲むようなあの花道では、周辺のお客さんも楽しそうでした。

咲人:ああいう花道の形って、意外と使いづらいんですよ。前に伸びているところなら行って戻ってくるだけなんだけど、あの花道だとグルッとまわるのか行ってまた戻るのか……。そこは迷うと思ってたんだけど、実際には自由に使えたかなって。

――柩さんは? ついに「横アリハマーナ!」が言えましたね。

柩:嬉しかったですよ。それに1日が楽しかったですね。あと、さっきRUKAさんも言ってたけど、俺も自分のソロ・プロジェクト(=GREMLINS)では、小さいライブハウスでずっとやってきたんですよ。だから、横アリのステージがライブっていうよりはショーっていうのかな。何かちょっと違う感覚があったね。ただのライブじゃない感じで。

――確かに演出の規模感は大きい会場になると圧巻ですからね。嬉しかったのは、アンコールで新曲「GIANIZM:RE悪T」を披露してくれたことなんですが、新曲披露は事前に予定していたんでしょうか?

咲人:いちばん最初は特にやる予定がなかったんだけど、結局“あった方がいいんじゃないか”っていう意見があって。まぁ、確かに過去の曲をやってるだけっていうのもね。やっぱり何かしら新しい要素があった方が、前に進んでいる感覚も出せると思うから。

――とはいえ、様々な準備で多忙な中、新曲を作るのって、結構大変だったのでは?

咲人:俺の正月はなかったです(苦笑)。まぁ、もともと俺は喪中だから正月とか関係ないんだけど。

――では咲人さんは、年明けも粛々と楽曲制作をしていたんですね。

咲人:そうそう。

――しかも、曲を作るだけではなく、それをライブで披露するとなればまた、新曲のリハーサルしないといけないわけで。皆さんとしては、新曲はすぐになじみましたか?

咲人:どうだったの?(笑)。

Ni~ya:曲を聴いた時、何かすげぇナイトメアだなって感じがして。俺はずっとJAKIGAN MEISTERのサポートをやってるじゃないですか。だから、JAKIGANっぽい曲だったらどうしよう?って思ってたのね。それがちゃんと“ナイトメアだ!”って(笑)。曲を聴いたあと、すぐにプリプロしてレコーディングしたんだけど、作業も楽しかったし、咲人がいい曲を作ってくれたなって……ありがとうって感じです!

――しかも、彼は正月返上でしたからね(笑)。

咲人:でも、俺の中では曲を作る上で、そんなに違いはないというか……ほんのちょっと着る服を変えるみたいな感じなんですよ。ただ、面白いのはナイトメアの曲を作ろうとすると、勝手にモードが切り替わるんです。そうなると、ナイトメアっぽい曲しか出てこないっていうね。だから活休中の3年のあいだって、根っこの部分は一緒なんだけど、違う表現をしようとしてきたわけじゃないですか。そこに意識を向けてきたからこそ、よりナイトメアらしさが自分の中で固まっていたっていうのかな。その要素が今回、自然に出てきた結果なのかもしれないね。

――面白いですね。アルバムを作ろうと思ったら、もっと違うベクトルの曲も出てきたかもしれませんが――。

咲人:うん。それはまた違うと思う。

▼part.2

――YOMIさんは新曲を歌ってみて、どう感じました?

YOMI:僕は最近、声を張るところは張る、(力を)抜くところは抜くっていう感覚で歌っているんですよ。今回の「RE悪T」もそういう感じでいこうかと思ってレコーディングに臨んだんですけど、実際に歌ってみると、何でしょうね……あまり歌い方を意識しなくても、自然にYOMIになれたような気がします。

柩:うん。ホントに何の抵抗もなく入ってきたよね。

RUKA:僕は最初に「RE:悪T」を聴いた時、2016年までの曲より、すごくストレートになったなって気がしました……って、思ったら、最初に2拍3連が出てきてビックリしたけどね(苦笑)。そこはトラップかなと。だから、いまだにその部分は緊張しますよ。

――ストレートになったというのは、どういう部分ですか?

RUKA:「GIANIZM~」なんで、もうちょっとゴチャっとするのかなって思ったけど、サウンドがとにかくストレートだったなって。

――あとはメンバー5人が揃った!っていう迫力なんですかね……ライブではバンドっていいなぁとしみじみ感じてました。おそらく、ファンの皆さんも同じような思いだったと思います。

咲人:ファンからも“気づいたら笑ってました”みたいなコメントをもらいましたよ。

――客席には男性ファンの姿も多いなと思ったんですが、ステージから見てどうでした?

Ni~ya:いたいた!

咲人;あ~、いたね。

Ni~ya:男が来てくれるのは、やっぱり嬉しいよね。

――もしかしたら初めてナイトメアのライブを見た方もたくさんいたのかもしれませんね。さて、2月からはすでにFC限定ツアーが行われましたが、5月からは“NIGHTMARE TOUR 2020”が開催されます。どう臨みたいですか?

咲人:セットリストに関しては、劇的な変化はないね。理想としては各地で違う曲が聴けるようにはしたいけど、基本は横アリの内容がベースになると思う。

――メンバーから“この曲がやりたいんだけど”みたいな意見は出ていたんでしょうか?

咲人:横アリの前日に、メンバー3人で飲んでいて「こういう曲をやった方がいいんじゃない?」みたいな話はしたね。

――横アリの前日に? あ、前ノリでみなさん同じ場所に泊まっていたんですね!

Ni~ya:そうそう。で、俺は最初、部屋に戻ってからずっとベースの練習しようかなと思ったんだけど、突然柩から連絡が来て。「今、咲人と部屋で飲んでるだけど、どぉ?」って言われて、じゃあ俺も行く!と。

――仲良し(笑)。

Ni~ya:もちろん、翌日のライブのこととか、FCツアーではこういう曲やろうかみたいな話もしたんだけど……何か、話ができて、すごく安心したんだよね。だから翌日の本番もカタくならずにやれたんだと思う。こういうのって大事だなって思いました。

――コミュニケーションの大事さですね。部屋飲みって、何かツアー中みたいですね。

咲人:俺は飲んだせいで眠れなくなっちゃって(苦笑)。まぁ、よくあることなんだけどね。逆によく寝ちゃうと調子悪いことがあるから、ちょうどよかったかな。

YOMI:僕の場合は寝ないといけないんで(笑)。ボーカルですからね。横アリ前日は22時にはベッドに入ってたと思いますよ。

――ボーカルの人は睡眠が大事ですから。さて、FCツアーのファイナル(=3月20日)同様、“NIGHTMARE TOUR 2020”のファイナル(=7月16日)は新木場STUDIO COASTですが、こちらのワンマンというのは……いつ以来なんですか?

RUKA:震災の時以来じゃないかな。ちょうど3月11日の震災の日がワンマンだったんだよね、新木場で。もちろん、当日はライブできなかったけど。

YOMI:そこから9年だね。

柩:でも、何かのイベントで新木場でライブやらなかった?

RUKA:あ、それ、『SHOXX』のイベントじゃないかな。

全員:あ~!

Ni~ya:出たね! それぐらいか……。

――今回はバッチリとワンマンですから!

柩:俺、あの会場の上から吊されてる赤いスピーカーが好き。

――そ、そこですか?(苦笑)。

柩:いや、何か近未来感があるなと思って(苦笑)。

Ni~ya:やっぱり3.11のリハ中に震災だったんで、今回はそれを乗り越えていい思い出に変えていきたいですね。

YOMI:俺は、とにかくド派手なライブに出来ればいいかなと思ってます。

咲人:ちょうど今、ツアー用のリハーサルをやってるんだけど、一度横アリを経験しているせいか、気持ちに余裕があるんですよ。もちろん、ツアーはどの会場も真剣に臨むわけだけど、もうお客さんに楽しんでもらっている絵が見えているので、何の不安もないです。

柩:変化をつけてやっていきたいのはあるけど、メンバー5人だけでライブを作るわけじゃないからね。そこはちゃんと考えながらやっていきたいかな。

――ちなみに、「GIAMIZM:RE悪T」以外の新曲を披露するご予定は?

咲人:新曲はそろそろ作らないとな(苦笑)。がんばりますよ(笑)。なので、ツアー中の披露は難しいです(笑)。

YOMI:まぁ、横アリではアニバーサリーのシングルを出すというのはMCで言いましたけどね!

――それ、確かに聞きました(笑)。では新曲ができた際には、またお話をきかせてください! 期待してますんで!

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