ナイトメア復活! Zepp Tokyoでの発表&ライブを経て、超久々のメンバー全員インタビューが到着!

――本日は、10月14日にZepp Tokyoで行われた“伊達漢祭”(<little HEARTS. 11th Anniversary Special Live『伊達漢祭』>)の感想からうかがおうかと——。

咲人:逆にどうだった?

――逆質問ですか? いや〜、間違いなくナイトメアとして1曲くらいは演奏するんじゃないかと予測したファンはたくさんいたと思いますよ。で、実際に幕が開いてステージに5人が立っているのを見たら、多くのファンがタオルで涙をぬぐってましたし、見ている方もジンワリしました。

柩:ナイトメアとして演奏することまで予想してたってこと?

――おそらく。そもそも、去年は演奏しないまでも、アンコールで5人並んで挨拶したじゃないですか。それと同じパターンはもうないんじゃないかと。

柩:だよね。で、ライブでよそよそしさみたいのはなかった?

――ないですよ(苦笑)。むしろメンバー的にはよそよそしさを感じたりしたんですか?

柩:ないない(笑)。

――でしょうね(笑)。実際、5人でのライブ、どうでしたか?

RUKA:実は、最初に幕が開いてクリックが流れるっていうのは(スタッフから)聞いてたんですよ。なんだけど、俺もそんなに詳しく確認してなくて……。ホワ〜っとした状態だったのね。で、ライブが始まる直前にドラムセットに座って、全員がスタンバイして、“いつクリックが鳴るんだろう”って思ってて……。そのタイミングがよく把握してなかったから、マニピュレーターの方を見てたんだよね。

柩:うん、確かにキョロキョロしてた(笑)。

RUKA:何しろ映像が終わるキッカケがわからなくて。だって、映像見えないしさ。でも、マニピュレーターだったらクリックを流す前にライトでキッカケを教えてくれるんじゃないかと思ったから、ずっと見てたんだけど、何も動きがなくて……。そしたら急にクリックが鳴ったもんだからビックリしちゃって、最初の二拍三連が全然二拍三連になってなかったという。

柩:甘噛みしたってことね(笑)。

RUKA:でもそこで吹っ切れたかな。ライブのリハーサルに入った時も、最初のフィルをすっかり忘れてたしね。だから、出だしが鬼門だなとは思ってた。まぁ、案の定失敗したけど。

――そんな恐ろしい出来事があったんですね。

RUKA:恐ろしかったよ! ちゃんとキッカケをスタッフに確認していない自分も悪かったけど、そこまでアタマが回ってなかったと思う。

――その前にLSNとしてのライブがあったし、慌ただしかったですもんね。でも、ナイトメアとしては100万回くらい演奏してきた曲じゃないですか。どうにか体が覚えているはずですよね。

咲人:100万って表現、好きだよね(苦笑)。

RUKA:でも、リハ含めたらいい万数はやってるんじゃない? 1万はやってるんじゃないかな。

咲人:毎日1回やったら何年かかるんだろうね。

RUKA:じゃあ、万はいかないか。数千……。

――え〜、話はそれましたけど……。要するに「Quints」は大変だったということですね。

RUKA:俺、メチャクチャばれるミスが多いですからね。映像でぬかれてる時にドラムソロを忘れたりとか(苦笑)。でも、今回久々にナイトメアとして演奏したら、みんなすごく動くんだなって。ああ、確かにこんな感じだったなって思い出した。

――Ni〜yaさんはどうでした?

Ni〜ya:ステージに立ってカウントが始まるまでは、すげぇ緊張しましたね。もうソワソワしてしょうがないっていうか。でも、上手を見たら柩は全然緊張してないし、RUKAさんの方も見てないし……。俺、アイコンタクトで始まると思ったからソワソワしてた。

柩:俺は“まだかな〜”って感じだったかな。

咲人:リハの時にいろいろ決めたはずなんだけどね。俺も出だしはどうだったっけ?っていうのは思ってた。カウントから入るのか、一気にドンって演奏で入るのか……決めたはずだったんだけど……。

Ni〜ya:出だしの一発はやっぱり震えたな。

――幕が開いてドンと曲が始まった瞬間は、お客さんも細かいことは吹っ飛んだと思いますよ。

Ni〜ya:まぁね。オープニングの映像も俺らは見えてないから、ホントにいつくるかって感じだった。

柩:音だけだったからね。カチッカチッ……って。途中、音がデカくなって“おぉ〜、くる!”って思ったら、またカチッカチッて。

Ni〜ya:とにかくてんやわんやだった。

RUKA:てんやわんやするよね! しゃーない!

Ni〜ya:でも、始まってしまったら“あ、こんな感じ”ってなったよ。ブランクは感じなかったな。ゾジー(YOMI)に至っては昔より全然動くようになったと思ったし。

YOMI:そんなに動くようになってた?

Ni〜ya:あ、ステージを動き回るんじゃなくて、リズムの取り方とかが前よりカッコよくなったなとか。

YOMI:あ、ありがとうございます!

――咲人さんはどうですか?

咲人:5人で音を出すことに関してはすんなり感じてたよ。リハの段階でも本番でもね。ただ、最近ずっと歌いながらギターを弾いてたから、作業量が多かったわけじゃないですか。それがメインボーカルじゃなくて、コーラスだけになると、“もっと何かやらなくていいのかな?”みたいな感覚になっていて。歌わなくてもいいところでマイクに向かうクセが出たのだけが違和感だったけどね。

柩:逆手持ちぶさたってこと?

咲人:そうそうそう、わかりやすく言うとね。最近はギターソロが終わると、すぐマイクに向かうことが多かったんで——。

柩:うん、慌てて立ち位置に戻らなくていいんだっていうのはある。

――じゃあ、咲人さんはあまりオープニングの緊張感は感じなかった?

咲人:なくはなかったですよ。出だしってカウントありなのかナシなのか……そこはあまり覚えてなかったけど、もうなるようになれって感じだったかな。

――YOMIさんの感想は?

YOMI:ライブ前のリハーサルで「Quints」を合わせていた時なんですけど、あの曲ってみんなで歌う部分があるじゃないですか。なんか、みんな歌がうまくなっているな〜って思って、グッときた部分はありますね。本番は、みんなが言っているようにバタバタしてたし、感動を味わえる心の余裕はなかったんですけど、リハの時はいつもの現場がに戻ってきたなって感じでした。やっぱり帰ってきたなっていう気持ちが強かったですね。

――YOMIさんは一番お客さんが見えていたと思いますけど、ステージからの光景はどんな風に見えましたか?

YOMI:ファン達がグッときてるんだろうなっていうのは感じたんですけど、俺がその光景をしっかり見てしまうと、つられそうで(苦笑)。なので、逆にあまり見ないようにしてたんです。

咲人:あ〜、確かに見たらもらっちゃうところはあるよね。

柩:「Quints」の歌い始めの歌詞があの場所に合ってたんだよ。“夢見たこの場所は ずっと夢見たあの場所か?”っていうね。

YOMI:リハの時は、珍しく事務所の社長も見に来てましたけど、あれは絶対に泣いてたね、たぶん。右目がうるんでた。

咲人:なんで右目なの?(苦笑)。でも、たぶんまわりの人の方がソワソワしている感があったな。

――そんな中、柩さんはひとりだけフラットだったわけですね。

柩:俺、もともとすごく緊張しぃなんだけど、あの時は大丈夫だった。むしろワクワクだったんだよね。ナイトメアはずっとやってなかったから、ファンのみんなは喜んでくれるかな〜って。あと、ぶっちゃけ俺は、みんなが泣いている顔も見たかったんだよね。もちろん、笑ってる顔も見たかったし。たぶん、各自がソロでやっているステージを見る顔と、ナイトメアを見る顔って違うだろうと思っていたから、それが見たかった。

――では、ガッツリお客さんはよく見えたんですね。

柩:見た。で、俺は泣いてる人も笑顔で見れてたし。だってそれって、悲しい涙じゃないじゃない?

――確かに。嬉しい涙ですからね。

――さて、“伊達漢祭”当日は、各ソロプロジェクトのライブもあったわけで、皆さん、本当に忙しい1日だったと思います。各自、他の人のライブは見られましたか?

咲人:ちょうどニコ生が入っていたから、いいアングルでモニターにライブの映像が映るじゃないですか。俺はそれで見てたんだけど、GREMLINS、カッコよく見えたな。

――おお!

柩:いやいや、話の組み立て方聞いてた? カメラーワークのおかげにしているからね。

咲人:違う違う!(笑)。だって当日も言ったじゃん?

柩:カメラワークのおかげかなって(笑)。

咲人:その時はカメラワークのことは言ってないと思うよ。

柩:いや、言ってた(笑)。

咲人:まぁ、映像がちゃんとアップに切り替わったりするしね、すごくよく見えたのは確かだけどね。

柩:俺はモニター越しにみんなのライブを見てたよ。RUKAさん、MCしないのが、らしいなって思った。でも俺、以前何度かLSN見てるんだけど、そこではRUKAさん、しゃべってたよね。 

RUKA:ああ、ソロって言いながら俺、めっちゃ後ろにいるじゃないですか。ドラムだから。で、ライブを見に来た人にしたら、一瞬も俺が見れない場合があるかもしれないし……。これで俺がしゃべりもしなかったら、俺がホントにそこにいたかどうかもわからないじゃん。だから、ワンマンとかは特にしゃべるようにしようかなって思ってた。

――いろんな秘話が出てきますね。続いてBULL FIELDですが——。

柩:BULL FIELDはね、モニターでは去年より緊張してなさそうだったけど、楽屋ではNi〜yaがめちゃくちゃ緊張してた(苦笑)。

Ni〜ya:めちゃくちゃヤバかったね(笑)。

柩:もう手足が同じ方向に動いちゃうぐらいの勢いだったよ。

Ni〜ya:ずっとベースを弾いてないと不安でしょうがなくて。

――でも、Ni〜yaさん、ライブ前って大概ベース弾いてないですか?

Ni〜ya:そういうレベルじゃない。歌詞もあるから緊張しまくりで。

柩:でも、去年よりは緊張しなかったでしょ?

Ni〜ya:う〜ん、変わらないね。ニコ生が入っていたから、さらに緊張が増していたかも。MCも何をしゃべるか全然考えてなかったしね。尺もパツパツでしゃべりを入れる余裕もなかったけど、それでも少しはしゃべらなきゃって思って——まぁ、何をしゃべっていいか全然わからなかったけど。久々にスタッフみんなから“大丈夫大丈夫!”って言われました(苦笑)。

――YOMIさんのTAKE NO BREAKは、レーザー照明が派手で、ガラっと雰囲気が変わりましたね。

柩:ゾジーさん、レーザー照明持ち込んでたからね。美月が「YOMIさんに2万くらい渡して、ワシらも1曲だけ使わせてもらえませんかね〜」って言ってたよ。

全員:(爆笑)。

――でも、TAKE NO BREAKではYOMIさん、靴を履いてましたけど、ナイトメアで裸足だったのは、ああ、これだなって思いました。

柩:髪の色も変えてたもんね。

咲人:俺、後で気づいた。じゃあ最初は黒く塗ってたってこと?

YOMI:そうそう。黒スプレーで髪を黒くしてTAKE NO BREAKをやってた。黒スプレーはよく中学生とかが使うやつね(笑)。このところずっと髪は黒だったけど、ナイトメアでは髪色を変えて帰ってきたよっていうのが伝わればいいかなって。

咲人:ニクい演出をしますね。

YOMI:バタバタでしたけど、ファンの皆んなが喜んでくれて良かったです。

柩:ナイトメア仕様に変身してからゾジーが楽屋の廊下を歩くと“あ、ナイトメアの人だ”って言われてたよね(笑)。

――ちなみに、YOMIさん視点で印象に残ったソロプロジェクトは?

YOMI:まず去年の“伊達漢祭”でNi〜yaがソロを始動させた時、自分の出番より緊張したんですよ。でも、今年はそれもなく安心してみれました。

咲人:確かに去年はみんなでNi〜yaを見に行ってたよね。楽屋での視聴率がいちばん高かったって言われてたもん。

Ni〜ya:そうそう! ふとソデを見ると、めっちゃ人がいるの。あれがまたね……プレッシャーなのよ(苦笑)。

柩:愛されキャラだからね(笑)。

Ni〜ya:まぁ、ありがたいことなんだけど。

柩:俺はJAKIGAN〜も見たけど、このあとすぐに着替えてナイトメアをやらなきゃいけないのに大変だなって思いながら見てた。でも、JAKIGANのライブ見たら、やっぱり咲人、ギターうめぇなって思って。

――そういう意味でも、お互いにいい刺激を受けたんですね。最終的には2019年の2月11日の横浜アリーナ公演(“NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM 〜再悪〜”)が発表になりましたが、意気込みをきかせてください。

YOMI:実はこのあいだ、衣装の打ち合わせをしたんですけど、何かワクワクしてきましたね。久々にちゃんとみんなでフィッティングしたりしたんで。

柩:衣装がキッカケでワクワクするの?

YOMI:いや、なんか……わからないけど(苦笑)。

――あ、でも最新アー写は、打ち合わせナシだったのに、みんな衣装がそろってましたよね。あれはすごいなと思いました。

咲人:合わせてきてって言われたのに、完全に無視した人がいますけど(苦笑)。

柩:え? だって確か去年はRUKAさんか咲人が赤を使ってたのよ。

咲人:あ、俺、去年は下が赤だった。

柩:だから俺、赤はアリだと思って真っ赤でいったら、みんな白黒で(苦笑)。

――いや、ひとりだけ違う色っていうのはアリですよ。

咲人:ウチら、もともとバラバラだからね。そういう意味でも、ひとりだけ違う色ってオイシイなって思うよ。

Ni〜ya:そういう立ち位置ができるのって柩しかいないからね。

――見る方も違和感はなかったですよ。これからは衣装だけじゃなく、セットリストとかステージの打ち合わせで忙しくなりそうですね。

柩:あっという間じゃない? 3ヶ月後でしょ?

――ところで、横浜アリーナという会場にはどんな思いがありますか?

咲人:この前、Zepp Tokyoをやった段階で、ステージが普段より広いし、横アリはそれよりもずっと広いから、そこに体を慣らすために準備していかなきゃなって思う。まずは体力つけないと。

柩:俺、会場に入ったことがないんだよね。

――マジですか?

RUKA:俺もない。

Ni〜ya:俺はある。

咲人:俺もある。

YOMI:俺もあります。

柩:でも俺、外観が四角いっていうのは知ってるよ。

――そこですか(苦笑)。

RUKA:サンホ(旧:横浜アリーナサウンドホール 現:新横浜NEW SIDE BEACH!! )の上か? その上が横浜アリーナっていう認識はなかったな。サンホではライブしたことあるんだけど。

柩:ほら! 四角いよ!(と、横アリを俯瞰で撮影した画像をスマホで見せる)。

咲人:うん、レゴブロックみたいな四角さだね(笑)。

柩:デカいし、ひろっ!

YOMI:俺はLUNA SEAとか[ALEXANDROS] とか、MAN WITH A MISSIONとか見せていただいたんですけど、やっぱり自分でもやりたい会場のひとつでもあったし、ナイトメアとしてできるっていうのはすごく嬉しいです。

Ni〜ya:俺も客席側からライブを見たぐらいで、ステージに立ったことはないけど……やっぱりドキドキするよね(苦笑)。

柩:もう緊張してんの? 早くない?

――いや、行ったことがある人は想像出来る分、緊張すると思いますよ。

柩:あ、でも俺的には横アリって、hideさんが「横アリはまーな!」ってライブで煽ってたじゃん? その部分は映像でしか見てないんだけど、あの場所に立てるのは嬉しい。

――そういう発言が欲しかったわけですよ! ただ“会場が四角い”じゃなくて(苦笑)。

柩:もちろん、実際に行ったら俺も緊張すると思うよ。

咲人:俺も緊張とか不安はあると思うけど、見てくれた人達が納得できるライブができるように、会場負けしないようにやりたいね。

柩:見に来る人達の方も緊張するんじゃない?

咲人:あると思うよ。もう俺らもノンビリしてる暇はないからね。(Ni〜yaにむかって)スノボとか釣りに行く時間はないよ。

Ni〜ya:いや、俺は行くよ!

――そこは行くんですね(笑)。わかりました! じゃあ、この辺で……。

柩:え? これで大丈夫? Ni〜yaの“スノボも釣りも行きますよ”ってシメでいいの?

――大丈夫です! これもナイトメアらしいし、やっぱり帰ってきたなって感じますからね(笑)。横アリ、楽しみにしてます!

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