超久々! ナイトメア、新木場Studio Coast初日の舞台裏に密着!

 7月17、18日の2日間にわたり、新木場Studio Coastで行われた“NIGHTMARE 20th Anniversary Live DARKNESS BEFORE DAWN”。新型コロナウイルスがまだ収束してはいない状況ということもあり、メンバーにもファンにも複雑な思いはあったと思います。とはいえ、ナイトメアの音楽に元気をもらっているファンにとっては、待望の観客を入れてのライブでもありました。というわけで、密着班は初日の17日、久々にバックヤードに潜入。当日の模様をレポートいたします。


 まず、新木場Studio Coastといえば……このボードですよね。“ああ~、ライブをやってくれるんだなぁ~”という実感がわきます。

 場内に入ると、バーカウンターにはシールドができていて、さらにはソーシャルディスタンスを守るための表示も出来ています。

 会場ではバンドが絶賛リハーサル中でした。この日に向けて準備を重ねてきたとはいえ、観客を入れてのライブは久しぶり! ステージの感覚は戻っているのでしょうか。フロアには間隔を開けた座席が設置されているのも不思議な光景。

 リハーサルは見たところ、いつも通りの雰囲気……ですが、フロアに降りて音を確認するメンバーも。

 やはりステージからフロアに降りてきたNi~yaさんにカメラを向けると、この通り、キメポーズをいただきました! ライブ好きのメンバーの中でも、特に“ライブ愛”が強い彼のこと、久々のステージが嬉しくてたまらないという表情ですね。

 リハーサルが無事に終了。メンバーが楽屋に戻ってきました。メイク直しをしたり、もろもろの確認をしたり、はたまたリラックスしたりと、それぞれの時間を過ごします。咲人さんは楽屋でひと際存在感を放つ鹿のアタマと記念撮影(笑)。サービスカット、ありがとうございます。

 リラックスモードなのはYOMIさんと柩さん。素足のYOMIさんを見ると、やっぱりナイトメアなんだなぁと実感します。このあと、素足ガードのため、しっかりテーピングをしていました。

 楽屋を見渡すと、なぜかリズム隊の姿がありません。しかも、リハーサルは終わったはずなのに、ステージからは音が聞こえてきます。ステージをのぞくと、Ni~yaさんとRUKAさんは最終確認の真っ最中でした。やはりライブが久しぶりということもあり、念には念を入れているのかもしれません。

 さて、開場時間となりました。楽屋のモニターにもお客さんがフロアに入っていく姿が映し出されています。ふとRUKAさんが「緊張する……。久々の曲ばかりだし、いろんなものが久しぶりだから」とつぶやいていたのが印象的でした。

 19時の開演時間オンタイムでいよいよライブがスタート! 開演を告げるおなじみの曲「This is halloween」が流れます。これを聴くのも久しぶりですね。お客さんからは手拍子が起きますが、皆さん着席したままのスタイル。その後、SEにのってメンバーが登場すると、声援のかわりに拍手! 何とも新鮮というか、不思議な雰囲気。1曲目は「パンドラ」。やはり珍しい曲での幕開けです。2曲目の「Can you do it?」では客席から一斉に拳が上がり、ジワジワ空気が温まってきました。ここまで観客は全員着席のまま。2曲終わったところでYOMIさんが口を開きます。


「こういう状況の中、みんな来てくれてありがとう! 席を離れなければ、立ち上がってもいいそうです! マスクしていれば、声を出しても大丈夫だそうです! それじゃコースト! 飛ばしていこうか!」


 この発言で、ようやくお客さんは立ち上がり、声援も戻ってきました。3曲目の「ネオテニー」以降、観客は席から離れず、秩序を持ってライブを楽しんでいるように感じました。曲が終わると湧き上がるメンバーコールにもグッときます。中盤も「シアン」「アルミナ」など、懐かしい曲が飛び出し、20周年の足跡が感じられる内容。もちろん、後半の「ASSaulter」や「Quints」では、バンドと観客との一体感もバッチリ! ステージ上のメンバーの動きも激しくなり、柩さんと咲人さんが向き合ってギターのかけあいを見せたりと、ライブらしい光景が広がりました。こうして、みんなが待ち望んだ熱い時間は瞬く間に過ぎ去ります。本編は「Morpho」で締めくくられました。


 もちろん、速攻で起こったアンコールの声援にもバンドは素早く対応。再びステージに戻ってきたメンバーからは近況が語られました。

「アンコールありがとう! 久しぶりに俺達もライブやってるんですけど、体が動きません(苦笑)」(YOMI)

「俺はもっと動きたい!」(咲人)

「みんな元気してた? (“元気!”というファンの反応を受けて)俺も元気だ! 筋トレしてたから。あと適度な散歩とか」(Ni~ya)

「今日は緊張しました。いつぶりだろう、この曲達って――。ずっと心音バクバクしてた。普段セットリストにない曲があるから」(RUKA)

「こんばんは! 無事か? まだ(この状況が)続きそうだから、自分を守ってまわりの人も守って乗り越えましょう!」(柩)

 続けて柩さんは「最初、みんな座ってたじゃない? どうしていいかわからなかったんだよね」と客席を気づかいます、するとYOMIさんが「みんなが立ち上がったのを見てグッときたでしょ?」と話かけ、柩さんは「グッときた!」と告白。いや~、これ、わかります。ある意味、再会の瞬間だったような光景でしたから。


 そして、アンコールでも「ナヅキ」「落羽」など、レア曲を披露。ただ、ラストは「いつも通りみんなで愛し合おうか!」というYOMIさんの煽りで「極東乱心天国」へ。控えめ(?)にヘドバンするファンの姿もあって、まるで実家に戻ってきたような(妙な表現ですが)、ジワリとくる時間帯でした。終演後、YOMIさんは10月7日にリリースするシングル「ink」の告知などをすることを忘れたことに気づき、「俺をひとりにしないで!」と、ステージから去ろうとする咲人さん、柩さんを呼び止めます(笑)。ラストはこうして“らしい”エピソードを残してライブは終了。


 改めてナイトメアのライブは楽しい……のひと言に尽きましたね……。次のライブは10月の予定ですが、そこまで皆さん、3密を避け、健康な状態でまたお会いしましょう!

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