NIGHTMARE
15th Anniversary Tour「CARPE DIEMeme」
2015年6月20日 豊洲PIT公演ライブレポート

 ニューアルバム『CARPE DIEM』のリリース&15周年記念というダブルの意味合いを込めたナイトメアの全国ツアー“NIGHTMARE 15th Anniversary Tour「CARPE DIEMeme」”。4月にスタートして以降、久しぶりの土地や初めての土地を含めて各地で熱いパフォーマンスを展開。6月20&21日の2日間、ようやくファイナルである豊洲PITにたどり着いた。今回は2DAYS公演初日、6月20日のレポートをお届けしよう。

 この日のオープニングナンバーは『CARPE DIEM』の1曲目でもある「Siva」。三拍子を用いた独特の雰囲気を持つナンバーで、観客は瞬く間にアルバムの世界観に引き込まれる。続く「僕の嫌いな君が死んだら、僕は笑うのだろうか」ではアグレッシヴ・モードへ。場内の熱量がグイッと上がり、その後は『CARPE DIEM』の楽曲と、おなじみのナンバーをシャッフルするという濃い構成で進んで行く。

 最初のMCでYOMIは「豊洲PITの意味知ってる? “Power Into Tohoku!”なんだよね」と、説明。仙台が地元であるバンドにとって、非常に親しみ深い会場であることを伝えた。そして「恍惚」や「Demand」など、このツアーで存在感を増したハードチューンをプレイして中盤へ。SEのあとに披露した「fade」は切ないメロディーと歌詞が印象的で、疾走感の中にも彼ららしいポップ・センスが光る名曲。演奏中、素直に聞き惚れている観客の姿が印象的だった。しかしその後、すぐにダンサブルなナンバー「入滅-entering nirvana-」で熱い空間に引き戻す。加えて、「アルミナ」「blur」「the WORLD」など、新旧シングル曲も続々とプレイ。この豪華な並びにファンは大歓声を送った。後半は「Such a Nonsense System」から熱い曲を連発。「極上脳震煉獄・弐式」や「極上脳震煉獄・弌式」でヘドバンを引き起こし、本編はクライマックスへ。熱狂を保ったまま、本編最後にプレイしたのは「Quints」。

「お前たちの声を聴かせてくれ!」とYOMIが叫び、サビではフロントのメンバーが一丸となってサビを熱唱。観客の声をもあいまって、感動的な一体感とともに本編が締めくくられた。

 そして、大きな声援に導かれながら、引き続きアンコールへ。冒頭は各メンバーがツアーの思い出を語るというなごやかな空気で進行。柩が「(ツアー中)RUKAさんと5、6回飲みに行ったんだよね~。酔ってるRUKAさんを見た!」と告白すれば、Ni~yaも「RUKAと数え切れないくらい飲みにいったね」と語り、(飲み回数が少なかった?)YOMIをうらやましがらせた。そして、咲人は「「Quints」って英語の歌詞なのに、みんな覚えてがんばって歌ってくれるのがうれしいよね。覚えてないけど、がんばってる人もいて、うれしかった。がんばってる人、好きだからさ」と、なごやかな表情を見せる。

 リラックスしたあとはアンコール本番。ハードチューンの「NAMELESS」から、再びライブが最初から始まったかのようなパワーでスタートし、「TABOO」「東京傷年」など、おなじみの曲でラストスパートへ。オーディエンスは残りのパワーを総動員してヘドバン、ジャンプで応戦。残りのパワープレイを存分に堪能し、アンコールは終了となった。この先、『CARPE DIEM』の曲たちが、ライブでどう進化していのか、非常に気になるところだが、その続きを確かめたい人は“NIGHTMARE 15th Anniversary Tour 東北へ愛をこめて”という夏のライブをチェックしていただきたい(実は、すでにソールドアウトしているそうで、運がいい人は……という注釈つきになってしまうが)。ちなみに、翌日の公演ではライブ中、前倒しでNi~yaのサプライズ・バースデーを祝う企画があった模様。初日とはまた違う空気で、両日参戦したファンには、忘れがたいライブになったようだ。

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