ニューアルバム『TO BE OR NOT TO BE』についてのインタビュー
――本日はニューアルバム『TO BE OR NOT TO BE』についてのインタビューなんですが、ファンの方が多く読むと思いますので
RUKA:じゃあ下ネタだ(笑)。
――え?(困)。
RUKA:(YOMIに向かって)お前の発言すべてが下ネタっていうインタビューがあってもいいよね!
――それは勘弁してください(苦笑)。さて、去年もかなり忙しかった皆さんですが、制作はいつ頃からスタートしたんですか?
RUKA:最近、いつもフェードインで制作に入るんで、いつから作り始めたかわからないんだよね。だから、“いつから作り始めたんですか?”っていう質問が一番困るかも(笑)。
Ni~ya:下半期はずっと制作だったような気がする。
――タイトルの『TO BE OR NOT TO BE』ですけど、やっぱりこの意味ってすごく気になりますよね。
咲人:他にもタイトル案はあったんだけど、これが一番しっくりきたというか。だから、もし反対されてもゴリ押ししようかなって思ってたんですよ。それぐらい、このタイトルでいきたかったんです。言葉の意味としても、今自分たちが置かれている状況を言い表しているかなって思って。作品タイトルでもあるけど、今の自分たちを表すならこんな感じかなと。
――かなり強い思いを感じますよね。“生きるべきか、死ぬべきか”とか“なすべきか、なさざるべきか”みたいに……。
咲人:ファンの人からの手紙で“解散しちゃうんじゃないですか?”みたいな反応はあったりしたんだけど、そういうことではなく(苦笑)。ただ、スリリングな感じはいいよね(笑)。
――それぐらい気合が入っているという決意表明だと(笑)。2曲目がアルバムと同タイトルの「TO BE OR NOT TO BE」という曲ですが、やっぱり思い入れは強いんでしょうか?
咲人:曲が出来たのは制作の後半だったんだけど、仮タイトルの時点からすでに、これだったんです。この曲ならアルバムを統括できるんじゃないかなと思って。
――なるほど。では、ここでメンバーそれぞれに、1曲ずつピックアップして解説していただこうと思います。“この曲について語りたい!”というテーマでどうぞ。
YOMI:僕は歌ってて、一番気持ちよかったのが「Lulla[by≠bye]」でしたね。
Ni~ya:“気持ちいい”ってところが下ネタなの?(笑)。
YOMI:ええ?(笑)。Ni~ya、今日は攻めてくるね(苦笑)。
――ムリに結びつけなくても(苦笑)。下ネタとは無縁のすごくしっとりした曲調じゃないですか。
YOMI:そうですね(笑)。あと新しい感じで言えば「Gallows」かな。Aメロに語りみたいな部分を入れているんですけど、それが自分としては今回のアルバムの中でも新鮮だなって感じます。
――RUKAさんはいかがですか?
RUKA:俺は「Dizzy」。
――敢えてシングル曲を選びますか!
RUKA:何か久しぶりに会えたって感じ(笑)。
――アルバムの中にうまく収まってますよね。シングル曲って、案外置き場所に苦労することが多いっていう話はよく聞きます。
RUKA:ああ、確かに。シングル曲は今回、3曲目の「Dizzy」と5曲目の「リライト」だね。いつもはもっとシングル曲が多い気がするから、何か新鮮だな。
――実は12曲目の「L.L.B」もシングル曲っぽいと感じたんですが……。
RUKA:そうだね。しかも、「L.L.B」って、最初から置き場所が決まってた感じがするね。もう、ここしかないっていう。で、実は俺、「Gallows」が1曲目っていうのは、結構意外だったんだよね。「TO BE OR NOT TO BE」が1曲目っぽい感じじゃない? いつもの俺たちだったら。
――この曲順を考えたのは?
RUKA:咲人。
――咲人さんは、どうしてこの並びに?
咲人:「TO BE OR NOT TO BE」って1曲目っぽいイメージけど、「Gallows」のPVを考えていた時に、曲の最後でゾジ(=YOMI)が死んじゃうシーンに持っていきたかったんですよ。でも、さすがにそれはよくないってことで(苦笑)。
――ですねぇ(苦笑)。
咲人:なんだけど、俺のイメージでは、彼が2曲目で蘇生するっていう感じだったのね。手塚治虫のマンガで言うところの「火の鳥」みたいな。死んでもまたそこから蘇るっていう。その境目を設けたかったんで、この並びにしました。あと、プリプロをしている時にも、“これ、始まりっぽいね”っていう話もしていたんで。
――Ni~yaさんはどの曲を?
Ni~ya:俺は「KENKA DRIVE」。
――インストの曲ですね。
Ni~ya:インストってやったことないし、もしライブで演奏するとしたらゾジさんがいないわけじゃん?ゾジがいない状況で演奏するのってやったことないから――。
咲人:ゾジがハケないで、何かをしてるってのはアリだよね(笑)。
RUKA:大盛りペヤングの早食いしなよ。
YOMI:いやいやいや!(苦笑)。
RUKA:わんこそば食いなよ。
――そんなムチャな(笑)。だったら毎回即興で歌詞を作るとか?
咲人:煽りにまわってもいいよね。
Ni~ya:ゾジがバッキングとか弾ければな。
YOMI:ムリだよ(苦笑)。
Ni~ya:まぁ、どうなるかわからないけど、楽しみだよね(笑)。でも、聴いてるだけでカッコい曲だと思うな。
――どんな雰囲気になるのか……ライブで聴いてみたいです。次は柩さんどうぞ。
柩:俺は「‐TRUTH‐」ですね。面白いギターを弾いてるんですよ。デモの段階からギターがすごく面白くて。最初、プリプロでやった時はパニックになりましたけど。
咲人:俺も作ってた時にわけがわからなくなった(苦笑)。
――それがまとまるのは、さすがじゃないですか!
柩:まぁ、今さら言うのも何なんですけど、すごくバンドをやってるなっていう感じがするんですよ。その感覚も気持ちよかったかな。
――ラストは咲人さんですね。
咲人:「Melt into blue sky.」「TERMINAL」のRUKAさんの2曲って、清涼剤的な位置づけになっていて、いい感じだなって思いました。ギターもそんなにガツンと入っているわけじゃないんで、録っている時はちょっと軽すぎるかなって思ったんだけど。でも、結果的には、そんなに(ギターを)入れなくて正解だったなって。ここにこの曲が入ったのは、全体的にもすごくいいバランスだったし。
――ですね。アルバムにはもちろん激しい曲も入ってますから。でも、激しさもありつつ、全体的にすごく大人っぽいアルバムになっているような気がします。
YOMI:聴きやすいからかな。俺も聴いていると、いつものアルバムよりすごく聴きやすいなと思った。
――とはいえ、「極上脳震煉獄・弌式」みたいな曲ではライブでヘドバンするお客さんの姿が浮かびますけど(笑)。
咲人:仮タイトルが「ヘドバン天国」だから(笑)。これはもう完全にライブを想定して作りました。
――やっぱり(笑)。4月からはツアーも始まるんで、楽しみにしてます!